4月 12, 2024
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業務用エアコンの耐用年数は何年?寿命のサインについてもご紹介

業務用エアコンを使用している、もしくは導入を検討している場合、耐用年数はどれくらいか気になるものです。できる限り、故障させずに長く使いたいですよね。また、購入費用を抑えるためにも、減価償却が可能かどうかも知りたいポイントでしょう。

本記事では、業務用エアコンの耐用年数を詳しく解説します。業務用エアコンの寿命が近づいているサインも紹介しているので、買い替えるタイミングの参考にしてみてください。

 

 

 

 ■この記事でわかること

  • 業務用エアコンの耐用年数がわかる
  • 業務用エアコンの減価償却のポイントがわかる
  • 業務用エアコンの寿命や買い替えのサインがわかる

 

 

業務用エアコンの耐用年数

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耐用年数にはさまざまな意味合いがありますが、基本的には法定耐用年数を意味します。しかし、製品そのものの寿命である物理的耐用年数ではないため、法定耐用年数より長く使える場合もあります。

また、減価償却に関係するのは法定耐用年数です。業務用エアコンの2つの耐用年数についてさらに理解を深めていきましょう。


  • 法定耐用年数
  • 物理的耐用年数


法定耐用年数

法定耐用年数とは、固定資産税の手続き(減価償却)に用いる耐用年数を指します。例えば、冷蔵庫は6年、コピー機は5年と決められています。

業務用空調設備の法定耐用年数は、一律ではありません。空調設備の構造によって区分が異なり、それに応じて法定耐用年数が変わります

設備の区分は「建物付属設備」と「器具・備品」の2つに分かれます。天井に埋め込むタイプのエアコンは「建物付属設備」に該当し、それ以外の壁掛ルームエアコンや天吊り型のエアコンは「器具及び備品」に該当します。例えば賃貸オフィスなどで、自分で購入・設置するようなエアコンは「器具・備品」に該当します。それぞれの耐用年数は以下のとおりです。


業務用エアコンの設備の区分

法定耐用年数

建物付属設備
(ダクト有)

出力22kW以上

15年

出力22kW以下

13年

器具・備品
(ダクト無)



6年



「建物付属設備」の場合は、出力ワット数によって耐用年数が13年、または15年のいずれかとなります。「器具・備品」の法定耐用年数は6年です。

 

物理的耐用年数

法定耐用年数とは別に、物理的耐用年数が部品ごとに決められています。物理的耐用年数とは、メンテナンスを定期的に行うと故障を最小限にできる期間です。例えば、フィルターは5年、コンデンサは10年ほどが目安です。

ただし、物理的耐用年数を超えても、完全に使えなくなるわけではありません。あくまでも、部品が故障しやすくなる可能性が高いことを示す年数です。


業務用エアコンの耐用年数と減価償却

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上述のとおり、業務用エアコンに定められている法定耐用年数は、減価償却費の計算にも用いられます。

減価償却を採用すると購入費用を数年に分けられるため、償却期間まで法人税の節税につながります。減価償却費の計算方法は、定額法と定率法の2つです。

定額法

毎年の減価償却費を同じ金額で計上する方法

定率法

購入当初に減価償却費を多く計上して、毎年の費用計上額を少しずつ減らす方法

ただし、業務用空調設備のすべてが減価償却の対象になるわけではありません。企業規模や金額に応じて特例が適用される場合もあるため、税理士や専門家などによく確認しましよう


業務用エアコンを長持ちさせるためには

上述した耐用年数(法的耐用年数・物理的耐用年数)よりも業務用エアコンが短い期間で使えなくなる場合は、以下のような原因が挙げられます。


  • 厳しい環境で使用している
  • メンテナンスを怠っている


厳しい環境とは、温度や湿度が高い、運転入切が頻繁にあるなどのケースが該当します。また、耐用年数は1日10時間作動させた場合で算出しているため、24時間稼働しているのも、寿命を短くする要因の一つです。

長く使い続けるためには、定期点検・メンテナンスを行うことが大切です。業務用エアコンの掃除の仕方は、こちらのページで詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

 

 

業務用エアコンの寿命・買い替えのサイン

業務用エアコン 耐用年数
業務用エアコンの法定耐用年数は13~15年ですが、使用状況によっては早い段階で使えなくなる可能性もあります。特に次の症状があると買い替えを検討した方がいいかもしれません。

  • 空調が効かなくなってきた
  • 異臭や異音がする
  • エラーが何度も出るようになる
使用年数以外で寿命を判断できるサインを3つ紹介します。

 

空調が効かなくなってきた

空調の効きが悪いと感じたときは、寿命を知らせるサインの一つです。例えば、設定した温度にならない、空調が正しく機能していないと感じたときが当てはまります。

ただし、フィルターの目詰まりや汚れが原因で、空調が正しく作動していない可能性もあります。掃除をしてみても、空調の効きが改善しない場合は買い替えを検討するとよいでしょう

 

異臭や異音がする

空調から異臭や異音が発生したときも、買い替えが必要なサインの一つです。しかし、汚れやカビが原因の場合もあるため、フィルターを掃除すると改善する可能性があります

掃除をしても異臭や異音が解消されない場合は、業者に相談するか新調するタイミングだといえます。

 

エラーが何度も出るようになる

エラーが何度も出るようになれば、交換を考える目安です。エアコンの運転中に不具合が発生した場合、リモコンにエラーが表示されます。

エラーコードにはさまざまな意味があり、各メーカーのサイトで確認が可能です。エラーの原因を改善しても動きが悪かったり、同じエラーが何度も起きたりする場合は、エアコンの寿命が近いでしょう。

 


買い替えるならリース契約を検討してみよう

使用中の業務用エアコンに上述した寿命のサインが出ている場合は、早めに買い替えを検討しましょう。「まだ大丈夫」と思って使っていると、突然動かなくなる可能性があります。

エアコンが故障して温度調整ができなければ、ビジネスリスクにつながります。もしも、暑い・寒い状態が続く、修理や交換ができるまで営業できないとなれば、事業に影響を及ぼしかねません

また、買い替えを検討する際にリース契約も選択肢に入れてみましょう。リース契約とは、購入するのではなく料金を支払って長期間借りる契約です。耐用年数を踏まえてリース契約を行うことで、設備の入れ替えも簡単にできます

パナソニックでもリース契約のご相談に対応しております。火災や盗難といった偶発的な事故の損害を補償する「動産総合保険」も付いているので安心して利用できます。基本的にリース料は経費処理できるため、ぜひご検討ください。

 

 

 

耐用年数を理解して業務用エアコンを利用しよう

エアコンの耐用年数は、ダクトの有無で異なります。ダクトがついている場合の法定耐用年数は13年もしくは15年で、ダクトなしのタイプは6年です。

しかし、法定耐用年数は減価償却費を計上する際に使用される数字で、エアコン本体の寿命ではありません。法定耐用年数よりも長く使えるときもあれば、早く故障する可能性もあります。

エアコンの効きが悪い、エラー表示が頻繁に出るなど、異常を感じたら早めに対応することが大切です。放っておくと突然故障してしまい、事業に支障をきたす恐れがあります。

エアコンを入れ替えるタイミングや機種選定にお悩みの方は、パナソニックにご相談ください。業務用エアコンとして最適な空調設備をご提案させていただきます。