動物病院での診察は、飼い主さんもペットも不安なもの。飼い主さんは獣医の診断や治療に対して不安を感じられるでしょうし、その費用はどれくらいかかるのかも気になることでしょう。
ペット自身も慣れない環境で、よく知らない獣医に診察されるのは大変なストレスのはずです。
お迎えする側の動物病院としては、ペットと飼い主さんが安心して診察・治療を受けられるよう、医療の質やスタッフのレベル向上に取り組み、費用対効果の高い治療を日々模索されていることと思います。
そのような動物病院の経営において、ペットと飼い主さんの満足度を高めるだけでは、飼い主さんの気持ちをつかみ、動物病院に足を運んでもらうことが難しい状況になりつつあります。質の高い医療を提供するためにも、スタッフが働きやすい環境をつくる必要があり、そのためには空調や空気質が重要です。
ペットと飼い主さんへの配慮が経営に影響。
人はもちろんペットにも気持ちの良い環境は、動物病院に欠かせないことです。しかし、動物病院がクリーンな環境を維持するのは、決して簡単ではありません。
院内の清掃や消毒の徹底を、負担に思う病院スタッフは少なくないと思います。
また、待合室などが混みあうことのないよう、自主的に診察数に制限を設けたり、診察予約システムを導入する動物病院も増えてきており、1日あたりの受診者の数が減っているという報告もあります。
ペットと飼い主さんへの配慮が結果的に業務や収益を圧迫し、動物病院のビジネスを厳しいものにしています。
空調や空気質が重要視される理由。
温度変化に敏感な動物を診る動物病院にとって、まず一番に気を付けるべきことは室温の管理です。温度が高すぎたり、低すぎたりすることで、ペットの体調に影響を与える可能性があります。特に高齢や基礎疾患がある場合は、温度変化の影響を受けやすいので注意が必要です。動物の種類によって適切な温度は異なりますが、室温の目安として、夏は25度前後、冬は22度前後が良いとされています。そして獣医さんや看護師さんなど病院スタッフが快適に働ける室温を維持することも大切です。
室温管理と同様に、空気質の維持のためには換気がとても重要とされています。
換気がしっかりと行われていない部屋はホコリやカビ、ダニの温床となりやすく、人はもちろんペットの健康面からも空気の浄化ニーズは高まる一方です。
対策として、空気清浄機などを導入されているところも増えていますが、換気が不要というわけではありません。法律により必要換気量は定められており、厚生労働省はさらに高い換気基準を推奨※1しているように、室内の汚染物質を減らすために換気は不可欠です。
動物病院経営成功のヒント① 空気質改善の手段。
暑さ・寒さの厳しい時期、窓や扉の開け閉めによる換気時間が長いと、室温が変化し利用者や病院スタッフからの苦情にもなりかねません。快適な室温をキープしながらの換気には細心の注意を払いたいものです。
このようなお悩みの解決手段のひとつが熱交換気ユニットです。熱交換気は、給気する外気の温度を、排気する室内の温度に近づけながら換気を行います。冬場は室内の暖かさに近づけて換気、夏場は室内の涼しさに近づけて換気するため、換気による室温ロスが少なくなります。
また昨今、さまざまな汚染物質を抑制できる※2イオン等のクリーンテクノロジーも進化しており、単独機器としてだけでなく、空調機や空気清浄機にも搭載されており各社商品の差別化要素のひとつにもなっています。こういったクリーンテクノロジーを搭載した機器は、一般家庭用からより広い空間まで対応した業務用タイプまで幅広く存在します。
これらの換気とクリーンテクノロジーを組み合わせたハイレベルな空気質の提供は、今後の動物病院経営のカギとなっているのです。
汚れやすく、ニオイが残りやすい動物病院。
動物病院は動物相手である以上、どうしても汚れやすく、ニオイがついてしまいがちです。
日常的に動物病院で働いているスタッフはニオイになれてしまい、感じにくくなりますが、ペットの飼い主さんは自分のペットのニオイは気にならなくても、他人のペットのニオイには敏感です。
内装材に染みついたニオイを除去することは容易ではなく、日々の徹底した清掃が必要です。
ニオイに加えて病原菌への対策も必要なため、「院内の清掃や消毒はやり過ぎということはない」と話す動物病院オーナー様もいらっしゃいます。
1日2回の薬剤を用いた院内全体清掃や、1件1件診察が終わるたびに、診察室を掃く、拭く、消毒するというクリニックもあるほどです。
これらの業務は必要なこととはいえ、病院スタッフの作業的・時間的負担を大きくし、病院オーナー様の悩みのとなっているのではないでしょうか。
動物病院経営成功のヒント②ニオイ対策の徹底。
動物病院やクリニックで不満が多いのは、ご存じのとおり「待ち時間」。診察を予約して待ち時間を短縮していても、診察の前後は待合室で待つ動物病院がほとんどではないでしょうか。その時に避けて通れないのがニオイ問題です。
動物は体臭だけでなく、糞便や傷口からの分泌物などさまざまなニオイを残しますから、対策も苦労されていると思います。
また、動物の多くは非常に優れた嗅覚を持っていて、他の動物が残したニオイにも敏感に反応するため、不安を感じて興奮したり、暴れたりして、スムーズな診察を妨げてしまうこともしばしば。
頻繁に換気をし、風通しを良くする、あるいは消臭剤や脱臭装置を備えるなど、すでにいろいろな手立てを講じられていることと思いますが、少しでも多くの動物たちを診て、経営をよりよくするためにも、十分な換気による臭気対策こそ、飼い主さんとペットが安心して通える病院づくりの秘訣と言えるでしょう。
空間のトータルコーディネートで、安心感と快適さを。
パナソニックは、動物病院ならではの空気に関するお悩みを解消します。
当社は、強みであるジアイーノ、ナノイーといった2つのクリーンテクノロジーを保有しており、そこに100年を超える研究で培ってきた換気・空調技術を掛け合わせたソリューションで安心・快適な空間をトータルでコーディネート致します。院内の空気を清潔に保ち、ペットとその飼い主さんはもちろん、そこで働くスタッフにも快適な環境をご提供することで、あなたの病院の競争力アップをお手伝いします。
※1 厚生労働省「換気の悪い密閉空間」を改善すための換気の方法(令和4年6月30日発表) による。
※2 対象の汚染物質は各社クリーンテクノロジーの訴求内容による。