1月 26, 2024
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集患に大事な内覧会及び開業前準備(開業3ヶ月前)

No.9集患に大事な内覧会及び開業前準備(開業3ヶ月前)

開業日の約3か月前から内覧会の準備をしていきます。内覧会を実施しないという動物病院もありますが、病院周辺にお住まいの飼い主様への認知向上には効果的です。実際、開業後の来院に繋がることもあります。

 


 

内覧会の準備を外注するのか?

内覧会をサポートするための専用業者もありますが、費用が100万円以上かかることがあります。準備のステップがわかれば、ご自身だけで充分に準備が可能です。ただし、内覧会の告知用のチラシ配布(ポスティング)については、ポスティング業者に依頼しましょう。

 

いつ内覧会を開催するのか?

開業日直前の土日2日間で開催することが最も効果があります。

 

動物と一緒に来場してもらうのか?

愛犬や愛猫と一緒に来場することを許可するパターンもあります。一緒に来場してもらった場合、健康相談で実際に視診などをすることもできます。※猫は環境依存型の生き物なので、猫専門病院であれば同伴してもらいやすいでしょう。

 

内覧会準備 ~実施内容を決める~

内覧会に足を運んでもらえるように、飼い主様にとって魅力的な内容を検討しましょう。

内覧会内容例

  • 院内見学

    通常では見ることのできない病院の内部(入院室や手術室、機器機材など)を来場者にご案内します。病院の設備が整っていることをしっかりアピールできれば、飼い主様が安心して通院してもらえるきっかけになります。

  • 子ども向け獣医師体験

    ファミリーが多いエリアで開業する場合は、子ども向け獣医師体験は満足度が非常に高いコンテンツになります。子どもへの安全性に配慮した体験内容を検討しましょう。

    例えば、エコー体験や聴診器体験などが挙げられるでしょう。獣医師体験は、獣医師が担当する形になります。円滑に内覧会を運営するためには、獣医師体験は午前中のみ・午後のみなどのように時間帯を制限した方がいいです。フォトフレームでの撮影会 


🗒️体験プログラム例 🗒️

  1. エコー体験

    安全性に配慮して生身の動物に対して行わず、フルーツゼリーを用意してフルーツの断面をエコー 画面で確認するような体験を行うケースなどご自身の病院で工夫されるといいです。

  2. 聴診器体験

    来場者が愛犬愛猫を連れてきてくれた場合は、動物の心音を聴診器で聞いてもらうような 体験を 行うと来場者も喜んで頂けます。

  3. フード相談、健康相談

    フード相談や健康相談は人気のあるコンテンツの一つです。「愛犬がなかなかご飯を食べてくれない」「最近元気がない気がする」などお悩みを抱えた飼い主様に対して、獣医師が相談に乗ります。動物と一緒に来場した場合は実際に動物の視診・触診をしましょう。獣医師の目線で気になる点があるようであれば、後日きちんと予約を取得して来院してもらうようにご案内することも重要です。

  4. フードやしつけ勉強会、セミナー

    動物と一緒に来場してくれた場合は、専用のフォトスポットを用意して一緒に撮影してみましょう。また、可能であれば来場者のインスタグラムに撮影した写真を 投稿してもらうようにご案内すると、病院が開業したことのアピールにも繋がります。
    ※ある程度のスペースが必要で、かつ講座を担当する人員が最低1名以上必要になります。

  5. フォトフレームでの撮影会

    集団に対してセミナーのような形でフードやしつけの講座を行うものです。時間を指定して講座を行いましょう。

 

内覧会準備 ~特典を決める~

特典内容例

次に、参加者の方に喜んでいただける特典の準備を進めましょう。

🗒️喜ばれる特典とは? 🗒️

  1. 病院ロゴ入りの粗品プレゼント

    病院のロゴが記載された、マグカップやトートバックなどがよいでしょう。実際に飼い主様が日常で使える便利グッズが喜ばれます。病院のロゴ入りであれば、病院のPRにもなります。費用が発生するため個数を限定し、来場者には事前に●個限定であることをお伝えした方がよいです。

     

  2. おやつやフードなどのサンプル

    開業前に薬品卸業者から大量にサンプルを送っていただけることがあります。来場者にお渡ししましょう。

 

 

 

内覧会準備 ~周辺住民への告知~

周辺住民へ内覧会開催のお知らせ(内覧会チラシ)を告知します。

チラシ作成

内覧会チラシを作成します。作成、印刷に時間が多少かかりますので、内覧会の内容が確定したらすぐに作成し始めた方が良いです。チラシの中には、病院情報や内覧会の実施内容などの内容を掲載しましょう。

チラシのポスティング

通院可能範囲にお住まいの方に配布しましょう。一般的には最低でも1万世帯に配布することが多いです。チラシの配布は、ポスティング業者に依頼します。ポスティングの予算は1件あたり5円程度の業者が多く、総額で10~20万円程度を想定しておくといいでしょう。また、内覧会開催日の1か月前くらいの配布が最適なタイミングです。

反響が高いポスティング方法としては、同じ世帯に2~3回チラシを配布することです。例えば、1万世帯に対して3回配布すれば合計で3万枚配布することになります。繰り返し配布することで、飼い主様がチラシを見落としてしまうリスクを減らすことができます。

 

内覧会当日のオペレーション

内覧会当日のオペレーションをスタッフと事前に確認することが大切です。内覧会の理想的な目標は、認知向上及び次回来院のアポイント取得です。次回来院に繋がる工夫には以下のようなものがあります。

 

次回来院につなげるポイント

次回来院のモチベーションにつながるような工夫を内覧会の最後に追加することで、満足度の向上にもつながります。

🗒️工夫の例 🗒️

  1. 病院案内パンフレットを配布する

    持ち帰りの資料をお渡しすることで、飼い主様に帰宅した後も病院のことを思い出していただくきっかけになります。

  2. 爪切り1回無料券を配布する

    特に猫の場合は爪切りができないとお困りの飼い主様は多いです。爪切り1回無料の特典をプレゼントすることで、病院にくるきっかけになります。

 

 

監修者プロフィール

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ねこのタミ 代表取締役  / 開業・経営アドバイザー 辻 建三氏

立命館大学経済学部卒業。経営コンサルティング会社の医療グループ内の中途社員では、最速且つ初のチームリーダーに昇格。動物病院チームを立ち上げ、クライアント先の業績を平均で120%伸ばしており、持続安定的な病院経営づくりのコンサルティングを実施。自ら動物病院を開業し、そこから得たノウハウで開業・経営アドバイザーを実施。