高い脱臭効果を実現するニオイ対策の方法をご紹介
空調・換気プランで作る空気のゾーニングの方法

はじめに、パナソニックが考える「動物病院における空調・換気プラン」の基本的なシステムについてご説明します。
天井埋込形のジアイーノと全熱交換器を設置した動物病院での仕組みは、以下のようなイメージになります。換気設計で気流によるゾーニングと、一方通行の気流を作り出し、そこにジアイーノも組み合わせることで、効果的に臭いに対処することができます。

WAHA Lab.における空調・換気のプランで配慮した省エネ効果

天井埋込形ジアイーノへは、図中下部にある天井に取り付けられた還気口（図中ziaRA）4箇所から室内の空気が取り込まれます。そして、ジアイーノできれいになった空気は、図中上部にある給気口（図中ziaSA ）7箇所から吹き出します。きれいになった空気は、3台のナノイーX搭載業務用空調機で快適に保たれます。

また、全熱交換器へは図中下部にある天井の還気口（図中RA） 4箇所から空気が取り込まれ、屋外からの新鮮な空気を室温に近づけた後に給気口（図中SA）7箇所から吹き出します。

このように還気口と給気口の数が多いのは、風量を強くしなくても換気が十分できるようにするため。そのお陰で大出力で全熱交換器を運転しなくてもすむようにできました。さらに、天井埋込形ジアイーノと全熱交換器の制気口を適切に配置することにより、必要最低限の換気量でも室内の臭気を偏りなく除去。高い脱臭効果を得ることができるようになりました。​

​それに加えてパナソニックの全熱交換器は消費電力の少ない DC モーターを採用しており、機器設置段階で強弱の設定を微調整できるため、高い省エネ効果を発揮します。

また、元々屋外に面する給気口と排気口が近接していたことで、排気した臭気や二酸化炭素がそのまま室内に取り込まれるというリスクがありました。そこで今回の施工時に吸排気口を設置する外壁を分けることで、効率的に換気が行えるようにしました。

そして、全熱交換器の各々の給気口（SA）が図の上方に、同じく還気口（RA）が下方に配置されているのは、図の上方から下方への気流を作るため。ジアイーノも同様に給気口（ziaSA）が図の上方に、そして還気口（ziaRA）は図の下方に配置されており、気流に乗って揮発した次亜塩素酸が拡散される仕組みになっています。

●拡散シミュレーションはあくまで次亜塩素酸濃度のイメージを​提供するものであり、次亜塩素酸の効果を保証するものではありません。